清水義文の小屋

网摘文章を集めて

引き締まった印象のコンパクトな27mmモデル

 

グッチらしいアイコンと言えば、その代表として思いつくのがディアマンテパターンである。ハンドバッグやスモールレザーバッグなどに取り入れられたダイヤモンドシェイプのように連鎖するこのユニークなパターンは、グッチの製品を象徴している。

今回展開される「G-タイムレス ジャパン リミテッド エディション」は、そんなディアマンテパターンが印象的な一作であり、日本だけの特別なモデルである。

文字盤は、しっとりとした落ち着きがあり、優雅なアプリコットカラーを採用。そこにディアマンテパターンを施すことで、エレガントな雰囲気を一段とアップさせている。そして文字盤の外周から3時位置にかけてシャドウのように、グッチオ・グッチのイニシャルである“G”が浮かび上がる。

過去のクラシックモデルにヒントを得たシンプルなデザイン

 

フォルティスは、従来のコレクションに加えて新たに「テレスティス」(地球)というコレクションを創設し、自社の世界観を完成させる。このコレクションには、「タイクーン」「ナイティーン・フォルティス」「ヘドニスト」「オーケストラ」4つのラインがある。

この「テレスティス」コレクションのなかでも注目の「タイクーン クロノグラフ」「ナイティーン・フォルティス」の2本と、コンセプチュアル・アーティストにしてプロダクトデザイナーのロルフ・ザックスによる限定モデルの3本をピックアップしてご紹介しよう。

ディアゴノ復活に見るブルガリのウォッチメーカー魂

 2015年3月に開催されたバーゼルワールドで発表されたブルガリの新作は「ブルガリ・ローマ」の誕生40周年など話題に事欠かない年だったが、電子パスポート機能をもつ衝撃的なコンセプトウォッチのベースとなった「ディアゴノ」の復活劇も印象的な“事件”だった。それはただの復刻ではなく、ウォッチメーカーとしての進化を見せつける革新に満ちていた。そんな「ディアゴノ」復活のキーマン、ブルガリウォッチデザイン センター シニア・ディレクター、ファブリツィオ・ボナマッサ氏に、「ディアゴノ」復活を振り返ってもらった。

いちだんと洗練されたエレガンスを文字盤にあらわす

 

ロンジンが展開する「コンクェスト」は、1954年からつづく名称で、世界知的所有権機関(WIPO)から特許を取得しており、ロンジン固有のコレクション名は、数かずの名作にこの名が採用されてきた。数多くのスポーツイベントで公式計時などを務めてきたロンジンだが、1878年からつづく乗馬スポーツとのかかわりはいまだに深く、現行の「コンクェスト クラシック」は、乗馬のもつエレガンスをデザインにこめたコレクションとなっている。

ムーンフェイズを搭載したこのモデルは、そんな「コンクェスト クラシック」に登場した特別なモデルだ。6時位置には、12時間積算計と重ねるかたちで、窓が設けられ、そこには月と星空を描いた月齢表示が顔を覗かせている。クロノグラフでありながら、月・曜日表示をコンパクトにまとめ、日付を先端がハーフムーンになっているセンター針で示すことにより、多機能でありながら、シンプルなデザインに仕上げている。文字盤のストライプ模様も際立ち、時計のもつ優美なイメージを強調している。フルカレンダー装備のクロノグラフで、ステンレススチールケース&ブレスなら、アンダー50万円という価格設定は良心的である。

「球団公認」の世界に39本しかない特別モデル

 

時計産業の礎を築いたダニエル・ジャンリシャールの遺志を継承するブランド ジャンリシャールは、「Long Slow Distance広島」にて、広島東洋カープ「球団公認」のテラスコープの特別モデルを限定発売する。この特別なタイムピースは、大瀬良大地選手のトリビュートモデルとして39本製作され、シースルーケースバックには限定シリアルの刻印がほどこされており、シリアル番号「14番」は大瀬良選手が着用する。

このモデルのベースとして使用されているのは、ジャンリシャールの人気コレクション「テラスコープ」。文字盤上の2時位置には大瀬良選手の背番号「14」、6時位置には広島東洋カープのロゴを配し、ミニッツスケールの数字「1〜14」、インデックスと針にはチームカラーのレッドを取り入れるなど、細部にまでこだわりを感じさせるデザインに仕上がった。

ウォッチメーキングを超えるテクノロジーの革新

 

ブルガリの時計製造の歴史は、1920年代まで遡れるというが、本格的に取り組みを見せるのは1975年のこと。大胆なベゼルのデザインで有名な「ブルガリ・ブルガリ」の前身となる「ブルガリ ローマ」は、1975年に誕生した。

BVLGARI|BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報
バーゼルワールドの会場で発表されたのは、「ブルガリ ローマ」の記念モデルだけではなく、時計メーカーとしてのブルガリが、時計と人の生活に革命を与えるコンセプトウォッチの発表だった。

中世に描かれた動物画を文字盤上に再現

 

写真左は、水を表す美しい海鳥「アルション」。どんな天候であろうと海上に巣を作るこの鳥は、静穏の象徴とされる。ブルーグリーンの羽毛、エレガントな翼、そして柔らかなシルエットが、文字盤の丸形にぴったりとマッチしている。

写真中央のモデル「ハゲワシ」は、背中合わせになった二羽の鳥が飾るモデル。空の使者として名高いこの鳥は、すべてを知っているような視線を投げかけているのが特徴である。

写真右のモデルの「ケイパー」では、陸を象徴する動物。鋭い視線と判断力を有するミッドナイトブルーのヤギが描かれている。

「マイスターシュテュック」の精神を受け継ぐ

 

シンプルにしてモダン……1924年以来、モンブランが製造を続ける万年筆の傑作「マイスターシュテュック」のスタイルを簡潔に形容すれば、この2語に尽きる。誕生90周年を迎えた「マイスターシュテュック」をトリビュートし、2014年にモンブランは「マイスターシュテュック ヘリテイジ」と名づけられた腕時計のコレクションを展開……その簡潔にして、レトロシックな機能とデザインは、大好評を博した。

そんな「マイスターシュテュック ヘリテイジ」の精神を、2015年に新たに継承するコレクションが登場する。それが「ヘリテイジ スピリット」であり、そのファーストモデルとして、発表されたのが、ワールドタイマー「ヘリテイジ スピリット オルビス テラルム」だ。

グランパレでおこなわれた華麗なる競演

 

アンティーク家具やアート作品の見本市から始まったアンティーク・ビエンナーレだが、いまではオート・ジュエリーの新作も並び、一段と華やかだ。今年はヴェルサイユ宮殿をイメージした内装で、グランパレの入口を入ると大きな噴水。放射線状の緑の植え込みの中をシャンパン片手に、プロムナード(散歩)しながらジュエリーのブースを覗くという演出だ。

「ロワイヤル」をテーマにしたカルティエ

噴水の先、真正面にどんと構えるのがカルティエ。新作のテーマは「ロワイヤル」英国王室から受け継がれたパールを用いたティアラや、キングオフジュエラーだからこそ手に入れることができる、稀少な石を使った作品が並んだ。

オシアナス10年におよぶ発展の歴史

 

登場した「オシアナス」の1stモデルは、“世界初フルメタル・クロノグラフ電波ソーラー腕時計”だった。この当時、フルメタルケースの電波腕時計は、アンテナの受信能力の関係で実現が難しいとされていた。カシオはこの難題に挑み、独自の光発電機構も搭載し、世界初の快挙を成し遂げたのだった。

2006~2007年に登場した第2世代モデルは、標準電波の受信能力に磨きをかけ、米国、欧州、日本の合計5局からの標準電波を受信できる“マルチバンド5”を実現。そのほかにも“世界最薄のクロノグラフ電波ソーラー腕時計”を実現するなど、機能性を一段と高めていった。

無敵のラリーチャンプとのコラボモデル

 

“時計のF1”として、時計界のタブーを破るメカニズムと素材を積極的に導入。さらにテニス界の頂点を争うラファエル・ナダルを筆頭に、さまざまなジャンルのトップアスリートをアンバサダーに迎えて、その苛酷なフィールドに耐えられる驚異的な耐久性の複雑スポーツウォッチを続々と開発してきた高級時計業界の革命児、リシャール・ミル。

これまでのラグジュアリースポーツウォッチ、複雑時計に飽き足らなかった世界のセレブリティたちの間でブームを巻き起こしている。2014年もその快進撃は止まらない。

ジャック=イヴ・クストーに捧げる

 

スイスの中でも最もドイツに近い、ライン川沿いの美しい小都市シャフハウゼンで、質実剛健な「男のための腕時計」を作り続ける名門は2014年、1967年からスタートした人気のダイバーズウォッチコレクション「アクアタイマー」を完全リニューアルした。

防水性の向上とともに今回のリニューアルで大きなテーマとなったが、ダイビングシーンに限らず日常で幅広く活用できる洗練されたデザイン。前モデルではケースベゼルの上にセットされていた潜水時間マーキング用のベゼルが、アウターベゼルを動かすことでインナーベゼルを操作できるアウター/インナーベゼルに進化。スーツでも違和感なく着けられるダイバーズとなった。またストラップも、ケースとの接合部にあるツメを押すだけで着脱ができるクイック交換可能なタイプに進化している。

メゾンにとって重要なふたりの名を冠したコレクション

 

ジャンヌ・トゥーサンとルイ・カルティエは、20世紀初頭にハイジュエラーとしての礎を築き、カルティエスタイルを確立させた、メゾンを象徴する人物。新作はこのふたりの人物をモデルにし、彼らの感性が息づく作品として誕生した。

ジュエリーやウォッチで発揮される、メゾンの美しさへの追及やこだわりは、バッグの製作においても変わることはなく、それはこのコレクションにもしっかりと継承されている。使用しているレザーは、フランスとイタリアの最高のなめし革職人により加工が施され、すべてフランスまたはイタリア製。熟練の職人が伝統の手法を守りながら裁断、縫製、ステッチ、型取り、磨き、染をおこない最高級レザーの魅力を見事に引き出した。

世界の時を知らせる“ナビゲーター”

 

1953年に開発されシンプルながら実用的なワールドタイマーとして“ナビゲーター”のモデル名で知られるティソの傑作モデルのひとつが、創業160周年記念モデルとして「ヘリテージ」コレクションから再登場した。

ひとつのタイムゾーンのローカルタイムを表示する時分秒針の他に、24時間で文字盤を1回転する中央の都市名表示板とその外周の24時間インデックスを合わせて読むことで、それ以外の23都市の現在時も即座に分かる。

シンプルだが優れた機能性、そして公認クロノメーター検定に合格した高精度ムーブメントを搭載しながら10万円台半ばという価格は驚き。ワールドタイマーをひとつ手に入れたいという人には絶対のおすすめだ。写真のSSモデルのほかに、世界333本限定のゴールドケースモデルもラインアップされる。

故障したクルマのなかで、不思議な夢の世界へ──

 

国際的に活躍する女性映画監督が撮影を手がけ、女性ならではの感性により、ときに美しく、ときに妖しく、そして幻想的な世界を色鮮やかに描き出してきたミュウミュウの『THE MIUMIU WOMEN’S TALES』シリーズから待望の新作が公開された。

シリーズのこれまでの作品はゾエ・カサヴェテス監督の『パウダールーム』やルクレシア・マルテル監督の『MUTA』、ジャーダ・コングランデ監督『THE WOMAN DRESS』、女優の菊池凛子さんが出演し、話題となったマッシー・ダジェディン監督の『IT’S GETTING LATE』など、まったくちがった視点で女性たちをとらえた作品が並ぶ。そして今回、『In Between Days』で2006年サンダンス映画祭の特別審査員賞を受賞した脚本家兼監督のキム・ソヨンが最新作『Spark and Light』を手がけた。

アー・ペー・セー+ナイキからもキッズ向けのシューズ登場

 

ボントンは、パリを中心に展開する子ども服ブランド。カジュアルでありながらもフランチブランドらしいエスプリが効いたコレクションで、おしゃれなママ&キッズに人気を得ている。今回のコラボレーションは両ブランドの娘が通っている学校の校庭での会話がきっかけとなり実現。アー・ペー・セーならではの機能性とボントンの遊び心あふれるコレクションが誕生した。

ラインナップは、取り外し可能なキルトライニング付きのパーカ、スウェット2型、デニム「Good Jeans」、シンプルなコットンスカートといった5つのキーアイテムから構成。アイテムにはアー・ペー・セーの代名詞でもあるカモフラージュ柄と、2014年春夏のウィメンズコレクションでも登場した「little bean」プリントが使用されている。また、コラボレーションを継続中のアー・ペー・セー+ナイキからも、バスケットボールシューズ2型がキッズコレクションとして発売予定。

クロノグラフの代名詞ともいえる「Oリング」の組み合わせ

 

クラシックカーの真髄ともいえるエレガントなスタイルと、優れたエンジンパフォーマンスで、世界中のクラシックカー愛好家を魅了してやまないイギリスの「オースティン・ヒーリー」。なかでも「ヒーリーNOJ」は、いまや伝説となっている1955年のル・マン24時間耐久レースで希少な最後の一台が悲惨な事故で全壊、この世から消えてしまったと思われていた。しかし、近年になってその存在が明らかになり、今年5月には栄光を美しく再現したエレガントで荘厳なヒーリーが登場。クラシックカー愛好者を喜ばせた。

ダカールラリーの世界観を素材で表現

 

世界一過酷な耐久レースとして知られるダカールラリー。1979年にフランス人のティエリー・サビーンにより創設されたこのラリーは、2009年から舞台をアフリカ大陸からアメリカ大陸へ移動。今年もペルー、アルゼンチン、チリを縦断するハードなレースに、クルマやトラック、モーターバイクなど740台が参加した。

オフィシャルタイムキーパーを務めるエドックスは、今年もダカールの世界観をイメージしたラリーコレクションの新作を発表。直径45mmのステンレススティールケースに高精度なクロノグラフを搭載し、アクセントとして目を引くカラーはレッドとグリーンの2色が用意される。

日本の自然風景の中に秘められた美しい生命

 

金属ではなく、貝やべっ甲、象牙、水牛などの有機素材の表面を1mm以下と、ごく浅くくり抜き、貴金属や貝をはめ込む象嵌技法「ピクウェ」。この繊細なこの宝飾技法は16世紀末にフランスではじまり、ヨーロッパを中心に約300年間に渡り親しまれたが、19世紀末になると時代の変化とともに姿を消し、その技術も職人とともに失われてしまった。

だが、この幻の技法の再現に世界で唯一、日本の宝飾作家・塩島敏彦(しおじま・としひこ)氏が成功。2012年からセイコーは塩島氏とコラボ―レションをおこない、この技法を使った美しい文字盤の腕時計を限定で発売してきた。

新素材の採用で驚異的な耐磁性能を実現

 

「シーマスター アクアテラ“15000ガウス”」は、オメガがETA社、ASULAB社、ニバロックス社ら協力企業と共同開発した「ニバガウス」と呼ばれる非鉄素材を使ったムーブメントを搭載する新作モデル。

ムーブメントは、地板や歯車、その軸などが、鉄よりも硬く磁化しにくい素材から作られており、1.5テスラ(15,000ガウス)以上の磁場に耐えうるという、現在ある腕時計の中でもっとも強力な耐磁性能を持つ。

The Seamaster Aqua Terra  15’000 gauss| シーマスター アクアテラ“15000ガウス” 02
またコーアクシャル脱進機のヒゲゼンマイには、磁化しないシリコン系の素材のものを採用。MRIなど強力な磁気を発する機器の近くで働く医療系のエンジニアや医師、研究者にとってうれしいモデルだ。

アブラアン-ルイ・ブレゲ本人も絶賛間違いなし!?

 

“史上最高の天才時計師”と称されるアブラアン-ルイ・ブレゲ氏が、1775年にパリに創業した時計メゾン「ブレゲ」。現在は伝説的ブランドとしてだけでなく、スウォッチ グループの頂点に君臨するマニュファクチュールとして、技術とラグジュアリーを追求する。

機械式のあらゆる革新機構、複雑機構を発明し、時計界の寵児となったブレゲ氏だが、没後もブレゲの技術革新への情熱と実績は飛び抜けており、なかでも2000年以降の技術革新は際立っている。2006年にはシリコン系の新素材でできたヒゲゼンマイと脱進機を採用したモデルを発売するなど、クラシックなデザインに最先端の技術を積極的に導入してきた。

1/20秒刻みの正確な計測も可能に

 

ブレゲファンの間では名作中の名作として知られる、フランス海軍の要請で1950年代に誕生したフライバック機構付きクロノグラフ「アエロナバル タイプXX(トゥエンティ)」。

決して進化を忘れないブレゲは、2010年にこのモデルに20振動(毎時7万2000振動)という超ウルトラハイビート仕様の最新型「タイプXXII(トゥエンティトゥー)」を登場させた。

センターのクロノグラフ秒針は30秒で文字盤を一周し、1/20秒単位での計測が可能だ。そして今年、このモデルにステンレススティールモデルにくわえて、プレミアムなローズゴールドモデルが追加された。ブラウンダイヤルとゴールドケースの上品な雰囲気が素晴らしい。

初のミニッツリピーターでまたも薄型新記録

 

ピアジェはふたつの偉大な顔を持つスイスの中でも珍しい存在だ。セレブリティたちに愛されるきらびやかなハイジュエラーと、機械式、クォーツ式を問わず超薄型の優れたムーブメントとそれを収めるケースをゼロから開発製造できるスイス屈指のマニュファクチュールである。2013年もこのふたつの顔を象徴する画期的な新作腕時計が登場した。

最大のトピックはマニュファクチュールとしてのあたらしい偉業、同社史上初のミニッツリピーターモデルだ。ミニッツリピーターで自動巻きというと構造上厚くなって当然のはずだが、新開発のムーブメント1290Pはマイクロローター機構を採用することで、ムーブメントのみで厚さ4.8mm、クッション型ケースへの実装状態でも9.4mmに収めている。しかも音質にこだわり、耐久性についても通常のモデルと変わらぬテストをクリアしている点も画期的。ピアジェの歴史、そして複雑時計の歴史に、またひとつ新たな1ページが加わった。

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