清水義文の小屋

网摘文章を集めて

突如として生まれたカルティエによる大傑作

 

クラッシュとして初めて、約10%のサイズアップが行われ、これに伴い手首に沿わせるための湾曲をやや強くしたというプラチナ製ケースは、これまでレディースのみの展開であったこのコレクションで初めて、男性の腕にもフィットするもの。

また現代的なウォッチメイキング技術の恩恵により、ケースの細部にまで渡る作り込みがこれまで以上に繊細で、豊かな表情をたたえている点も見逃せません。

またこのケース形状に合わせてレイアウトを最適化、輪列(りんれつ)まで湾曲させたという、3日巻きの手巻きムーブメントまでもがエキセントリックな魅力に満ちたものでした。

ンズ専用ウォッチコレクション」であるカリブル ドゥ カルティエ

 

2016年のSIHHにおいても、カルティエは全く新しいコレクションとなる「ドライブ ドゥ カルティエ」を発表、会場を大いに沸かせました。

カルティエの時計は、一目でそれと分かるほどに個性的でありながら、タイムレス。

たとえばブティックのショーウインドウに、何10年も前にリリースされた古いプロダクトばかりを並べたとしても、業界関係者や古くからのカルティエユーザーでもない限り、現行モデルが並んでいると信じて疑わないのではないかと思うのです。

ロレックス:オイスター パーペチュアル

 

今回39ミリ径のモデルが加えられたことで、現行のオイスターパーペチュアルには39ミリ、36ミリ、34ミリ、31ミリ、26ミリという、実に5種類ものサイズバリエーションがそろったことになり、多様化の一途をたどる昨今の時計市場においても異例の多彩さとなりました。

ロレックス:オイスター パーペチュアル 39

また近年「実用時計」の条件として、たびたび話題に上るデイト機能について、極めて古いスタイルを範としながらも、実用性に配慮してデイト表示を付加するメゾンが多い中、古くから実用時計の象徴的存在であるオイスターパーペチュアルにデイト機能のないバリエーションを一貫して作り続けている点も、非常に特徴的と言うことができるでしょう。

ロレックスは今年、新しいヨットマスターを発表しました

 

それは18Kエバーローズゴールドのケースに光沢差を利用して視認性を確保したブラック一色のセラクロム・ベゼル、ベゼルのベース部と同じく表面を荒らして光沢を抑えたブラック文字盤、全く新しいオイスターフレックス・ブレスレット、そしてブラックの文字盤に一際映える、赤い”YACHT MASTER”ロゴなど、これまでのロレックスにはない、個性の際立ったものとなりました。

ロレックス:ヨットマスター

オイスターフレックス・ブレスレットにつきまして、見た目は確かに単なるラバーベルトとしか思えませんが、ロレックスはこのベルトを、チタン・ニッケル合金のプレートを高性能のブラックエラストマーでコーティングしたものであり、環境からの影響を受けにくく、極めて耐久性に優れている、と説明しています。

オイスター・プロフェッショナルウォッチのラグからリューズガード辺り

 それより何より、ロレックスがバーゼルフェア以外で新製品を発表するのはかなり珍しい事ではないか、と思うと同時に、そのリングロック・システムというユニークなケース構造によって市販モデルとして史上最強のタフネスを与えられたディープシー、それが故の圧倒的なケースの厚みと重量感は、多くの人達にとって必ずしも使い勝手に優れるという訳でもなく、ファン達の間では今年のシードゥエラー4000登場を機に、ディープシーはカタログから消えていくのでは、等といった噂も流れ、もしこのまま消えていくとなれば、特にディープシー発売当初のマーク1ダイアルは、過去のパターンからすればコレクターズアイテムとして今後注目が集まるようになるに違いない、などといった憶測も高まっていただけに、何とも微妙なタイミングに意外過ぎる新作、ロレックスはディープシーに妙なプレミアが付こうとしているのを良しとしなかった、とも思えることについては、筆者の考え過ぎでしょうか?

ブラック文字盤でアクティブな装い

 

スピーク−マリンの「リジリエンス・ブラック」は、ベーシック機能とクラシックスタイルを極めたモデルだ。

新作「リジリエンス・ブラック」は、ラグのデザインとスペード針が印象的なモデルだ。また階段のように段差を設けたステップドベゼルが採用されており、アンティークを彷彿とさせる。さすが、歴史的な時計の修復に携わった経験を持つ彼ならではのデザインセンスがうかがえる。

前作の「リジリエンス」は、同じデザインのケースに、ホワイトの文字盤をセット。ローマンインデックスとレイルウェイサークル、ブルースチール針を組み合わせたクラシックなデザインだった。

技術革新を目指すスピリットが共鳴する

 

正直なところ、2015年のF1シーンは残念だったという日本人は多いのではないだろうか。伝説のコンビ、マクラーレンとホンダが再びタッグを組み、ジェイソン・バトンとフェルナンド・アロンソという2人のドライバーズチャンピオン経験者がハンドルを握るという黄金の体制だったのに………。2016年こそ、期待に応える結果を出してくれるだろうと信じたい。

そんなマクラーレン・ホンダに関して、時計ファンに朗報がもたらされた。今や飛ぶ鳥を落とす勢いのリシャール・ミルが、マクラーレン・ホンダとのパートナーシップを締結したというのだ。それも10年におよぶ長期契約であり、両者の不退転の決意が伺える。

加速する総合的ラグジュアリーブランドへの進化

 

フランク ミュラーで驚かされたのは、その活動の範囲が、もはや腕時計に留まらないラグジュアリーブランドを志向していることだ。「フランク ミュラー フューチャー フォーム」と題してホームウェアやインテリアに、さらに「フランク ミュラー ウエディング」のようなブライダルのコーディネートにと、その事業は拡大の方向にむかっている。

特に「フランク ミュラー フューチャー フォーム」は和のテイストを志向した食卓をテーマに、日本の有田焼や清水焼絵付けによる芸術的な和食器をリリースしていた。

カシオ独自の時刻修正システムで正確な時刻を取得

 

オシアナスに搭載されているGPSハイブリッド電波ソーラーは、GPS電波を受信しづらい建物のなかでは標準電波を、標準電波インフラのない地域ではGPS電波を受信するハイブリッドシステムにより、世界中どこにいても、安定的に正確な時刻を表示することができる。

メインダイヤルでは現在地の時刻(ホームタイム)、6時側のインダイヤルで世界主要都市の時刻(ワールドタイム)を表示し、2都市の時刻を同時に表示する12時間制のデュアルダイヤルワールドタイム機能を採用することで、直感的に時刻を確認できるなど、実用性の高い仕様となっている。

アポロ13号のジェームズ・ラベル船長も来日

 

「シルバー スヌーピー アワード」とは、NASAが宇宙開発計画やそのミッションにおいて、とくに安全の観点から功績のあった人々に授与する賞である。受賞者には、宇宙服姿で宇宙遊泳をするスヌーピーのバッチが与えられるが、実はオメガも受賞している。

人類初の月面着陸に帯同したムーンウォッチ「スピードマスター プロフェッショナル」が、アポロ13号の爆発・停電事故による危機に際して、帰還の鍵を握る14秒の噴射時間を正確に計測し、乗員をすくったことにより、1970年10⽉5⽇に、NASAより栄誉ある「シルバー スヌーピー アワード」を授与されたのだ。

引き締まった印象のコンパクトな27mmモデル

 

グッチらしいアイコンと言えば、その代表として思いつくのがディアマンテパターンである。ハンドバッグやスモールレザーバッグなどに取り入れられたダイヤモンドシェイプのように連鎖するこのユニークなパターンは、グッチの製品を象徴している。

今回展開される「G-タイムレス ジャパン リミテッド エディション」は、そんなディアマンテパターンが印象的な一作であり、日本だけの特別なモデルである。

文字盤は、しっとりとした落ち着きがあり、優雅なアプリコットカラーを採用。そこにディアマンテパターンを施すことで、エレガントな雰囲気を一段とアップさせている。そして文字盤の外周から3時位置にかけてシャドウのように、グッチオ・グッチのイニシャルである“G”が浮かび上がる。

過去のクラシックモデルにヒントを得たシンプルなデザイン

 

フォルティスは、従来のコレクションに加えて新たに「テレスティス」(地球)というコレクションを創設し、自社の世界観を完成させる。このコレクションには、「タイクーン」「ナイティーン・フォルティス」「ヘドニスト」「オーケストラ」4つのラインがある。

この「テレスティス」コレクションのなかでも注目の「タイクーン クロノグラフ」「ナイティーン・フォルティス」の2本と、コンセプチュアル・アーティストにしてプロダクトデザイナーのロルフ・ザックスによる限定モデルの3本をピックアップしてご紹介しよう。

ディアゴノ復活に見るブルガリのウォッチメーカー魂

 2015年3月に開催されたバーゼルワールドで発表されたブルガリの新作は「ブルガリ・ローマ」の誕生40周年など話題に事欠かない年だったが、電子パスポート機能をもつ衝撃的なコンセプトウォッチのベースとなった「ディアゴノ」の復活劇も印象的な“事件”だった。それはただの復刻ではなく、ウォッチメーカーとしての進化を見せつける革新に満ちていた。そんな「ディアゴノ」復活のキーマン、ブルガリウォッチデザイン センター シニア・ディレクター、ファブリツィオ・ボナマッサ氏に、「ディアゴノ」復活を振り返ってもらった。

いちだんと洗練されたエレガンスを文字盤にあらわす

 

ロンジンが展開する「コンクェスト」は、1954年からつづく名称で、世界知的所有権機関(WIPO)から特許を取得しており、ロンジン固有のコレクション名は、数かずの名作にこの名が採用されてきた。数多くのスポーツイベントで公式計時などを務めてきたロンジンだが、1878年からつづく乗馬スポーツとのかかわりはいまだに深く、現行の「コンクェスト クラシック」は、乗馬のもつエレガンスをデザインにこめたコレクションとなっている。

ムーンフェイズを搭載したこのモデルは、そんな「コンクェスト クラシック」に登場した特別なモデルだ。6時位置には、12時間積算計と重ねるかたちで、窓が設けられ、そこには月と星空を描いた月齢表示が顔を覗かせている。クロノグラフでありながら、月・曜日表示をコンパクトにまとめ、日付を先端がハーフムーンになっているセンター針で示すことにより、多機能でありながら、シンプルなデザインに仕上げている。文字盤のストライプ模様も際立ち、時計のもつ優美なイメージを強調している。フルカレンダー装備のクロノグラフで、ステンレススチールケース&ブレスなら、アンダー50万円という価格設定は良心的である。

「球団公認」の世界に39本しかない特別モデル

 

時計産業の礎を築いたダニエル・ジャンリシャールの遺志を継承するブランド ジャンリシャールは、「Long Slow Distance広島」にて、広島東洋カープ「球団公認」のテラスコープの特別モデルを限定発売する。この特別なタイムピースは、大瀬良大地選手のトリビュートモデルとして39本製作され、シースルーケースバックには限定シリアルの刻印がほどこされており、シリアル番号「14番」は大瀬良選手が着用する。

このモデルのベースとして使用されているのは、ジャンリシャールの人気コレクション「テラスコープ」。文字盤上の2時位置には大瀬良選手の背番号「14」、6時位置には広島東洋カープのロゴを配し、ミニッツスケールの数字「1〜14」、インデックスと針にはチームカラーのレッドを取り入れるなど、細部にまでこだわりを感じさせるデザインに仕上がった。

ウォッチメーキングを超えるテクノロジーの革新

 

ブルガリの時計製造の歴史は、1920年代まで遡れるというが、本格的に取り組みを見せるのは1975年のこと。大胆なベゼルのデザインで有名な「ブルガリ・ブルガリ」の前身となる「ブルガリ ローマ」は、1975年に誕生した。

BVLGARI|BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報
バーゼルワールドの会場で発表されたのは、「ブルガリ ローマ」の記念モデルだけではなく、時計メーカーとしてのブルガリが、時計と人の生活に革命を与えるコンセプトウォッチの発表だった。

中世に描かれた動物画を文字盤上に再現

 

写真左は、水を表す美しい海鳥「アルション」。どんな天候であろうと海上に巣を作るこの鳥は、静穏の象徴とされる。ブルーグリーンの羽毛、エレガントな翼、そして柔らかなシルエットが、文字盤の丸形にぴったりとマッチしている。

写真中央のモデル「ハゲワシ」は、背中合わせになった二羽の鳥が飾るモデル。空の使者として名高いこの鳥は、すべてを知っているような視線を投げかけているのが特徴である。

写真右のモデルの「ケイパー」では、陸を象徴する動物。鋭い視線と判断力を有するミッドナイトブルーのヤギが描かれている。

「マイスターシュテュック」の精神を受け継ぐ

 

シンプルにしてモダン……1924年以来、モンブランが製造を続ける万年筆の傑作「マイスターシュテュック」のスタイルを簡潔に形容すれば、この2語に尽きる。誕生90周年を迎えた「マイスターシュテュック」をトリビュートし、2014年にモンブランは「マイスターシュテュック ヘリテイジ」と名づけられた腕時計のコレクションを展開……その簡潔にして、レトロシックな機能とデザインは、大好評を博した。

そんな「マイスターシュテュック ヘリテイジ」の精神を、2015年に新たに継承するコレクションが登場する。それが「ヘリテイジ スピリット」であり、そのファーストモデルとして、発表されたのが、ワールドタイマー「ヘリテイジ スピリット オルビス テラルム」だ。

グランパレでおこなわれた華麗なる競演

 

アンティーク家具やアート作品の見本市から始まったアンティーク・ビエンナーレだが、いまではオート・ジュエリーの新作も並び、一段と華やかだ。今年はヴェルサイユ宮殿をイメージした内装で、グランパレの入口を入ると大きな噴水。放射線状の緑の植え込みの中をシャンパン片手に、プロムナード(散歩)しながらジュエリーのブースを覗くという演出だ。

「ロワイヤル」をテーマにしたカルティエ

噴水の先、真正面にどんと構えるのがカルティエ。新作のテーマは「ロワイヤル」英国王室から受け継がれたパールを用いたティアラや、キングオフジュエラーだからこそ手に入れることができる、稀少な石を使った作品が並んだ。

オシアナス10年におよぶ発展の歴史

 

登場した「オシアナス」の1stモデルは、“世界初フルメタル・クロノグラフ電波ソーラー腕時計”だった。この当時、フルメタルケースの電波腕時計は、アンテナの受信能力の関係で実現が難しいとされていた。カシオはこの難題に挑み、独自の光発電機構も搭載し、世界初の快挙を成し遂げたのだった。

2006~2007年に登場した第2世代モデルは、標準電波の受信能力に磨きをかけ、米国、欧州、日本の合計5局からの標準電波を受信できる“マルチバンド5”を実現。そのほかにも“世界最薄のクロノグラフ電波ソーラー腕時計”を実現するなど、機能性を一段と高めていった。

無敵のラリーチャンプとのコラボモデル

 

“時計のF1”として、時計界のタブーを破るメカニズムと素材を積極的に導入。さらにテニス界の頂点を争うラファエル・ナダルを筆頭に、さまざまなジャンルのトップアスリートをアンバサダーに迎えて、その苛酷なフィールドに耐えられる驚異的な耐久性の複雑スポーツウォッチを続々と開発してきた高級時計業界の革命児、リシャール・ミル。

これまでのラグジュアリースポーツウォッチ、複雑時計に飽き足らなかった世界のセレブリティたちの間でブームを巻き起こしている。2014年もその快進撃は止まらない。

ジャック=イヴ・クストーに捧げる

 

スイスの中でも最もドイツに近い、ライン川沿いの美しい小都市シャフハウゼンで、質実剛健な「男のための腕時計」を作り続ける名門は2014年、1967年からスタートした人気のダイバーズウォッチコレクション「アクアタイマー」を完全リニューアルした。

防水性の向上とともに今回のリニューアルで大きなテーマとなったが、ダイビングシーンに限らず日常で幅広く活用できる洗練されたデザイン。前モデルではケースベゼルの上にセットされていた潜水時間マーキング用のベゼルが、アウターベゼルを動かすことでインナーベゼルを操作できるアウター/インナーベゼルに進化。スーツでも違和感なく着けられるダイバーズとなった。またストラップも、ケースとの接合部にあるツメを押すだけで着脱ができるクイック交換可能なタイプに進化している。

メゾンにとって重要なふたりの名を冠したコレクション

 

ジャンヌ・トゥーサンとルイ・カルティエは、20世紀初頭にハイジュエラーとしての礎を築き、カルティエスタイルを確立させた、メゾンを象徴する人物。新作はこのふたりの人物をモデルにし、彼らの感性が息づく作品として誕生した。

ジュエリーやウォッチで発揮される、メゾンの美しさへの追及やこだわりは、バッグの製作においても変わることはなく、それはこのコレクションにもしっかりと継承されている。使用しているレザーは、フランスとイタリアの最高のなめし革職人により加工が施され、すべてフランスまたはイタリア製。熟練の職人が伝統の手法を守りながら裁断、縫製、ステッチ、型取り、磨き、染をおこない最高級レザーの魅力を見事に引き出した。

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