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フォルティスのアートモデル最新作はガラスにインデックスを焼き付けた実験作

熱狂的なユーザーがいることで知られるフォルティスのアートモデルの4作目が発売開始された。黒板を模したダイアルが鮮烈な印象を醸した「IQウォッチ」(2008年)や、数学の度数法と弧度法を使った「2Π」(2015年)に続くのは、スイス人アーティスト、ロルフ・ザックスによるアンバーリングを駆使した「2.4ml リミテッドエディション」である。

 このモデルは科学の実験室とそこで使われるガラス器具がモチーフ。ザックスはアンバーリング(琥珀色に着色すること)を時計作りで初めて駆使して、ガラス器具に見られる目盛りをガラスに焼き付けたのである。製作したアートワークをガラス表面に塗布し、琥珀色の染料タンクにそれを浸し、高温のオーブンで焼き付けたのだ。ガラスにはアラビア数字、インデックス、ロゴ、つまり文字盤が出現する。ダイレクトに焼き付けてあるため、ガラス表面に傷がついても消えることがないという。

 モデル名の〝2.4ml〟はガラスと文字盤の隙間に存在する空気の量を表してという。針やストラップといったディテールには全て、科学実験室の空気を封印したと語るザックス。時計は150本限定で、ビーカーに収められているというところも、ザックスらしい実験精神が感じられて面白い。