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「マイスターシュテュック」の精神を受け継ぐ

 

シンプルにしてモダン……1924年以来、モンブランが製造を続ける万年筆の傑作「マイスターシュテュック」のスタイルを簡潔に形容すれば、この2語に尽きる。誕生90周年を迎えた「マイスターシュテュック」をトリビュートし、2014年にモンブランは「マイスターシュテュック ヘリテイジ」と名づけられた腕時計のコレクションを展開……その簡潔にして、レトロシックな機能とデザインは、大好評を博した。

そんな「マイスターシュテュック ヘリテイジ」の精神を、2015年に新たに継承するコレクションが登場する。それが「ヘリテイジ スピリット」であり、そのファーストモデルとして、発表されたのが、ワールドタイマー「ヘリテイジ スピリット オルビス テラルム」だ。

ワールドタイマーは、世界24タイムゾーンの現在時刻を一度に表示する仕組みであり、文字盤外周部分の各タイムゾーンを代表する都市の名を記したリングと、それぞれのタイムゾーンの時刻を示すための24時間リングを配している。この24時間リングが時刻と連動して回転し、各タイムゾーンの現在時刻を示すのだ。そんな基本的な機能に加え、「ヘリテイジ スピリット オルビス テラルム」の文字盤中央には、北極から見た北半球の地図が描かれ、都市名の位置関係をわかりやすく表現し、個性的な意匠にもなっている。

しかも、ここには、モンブランの技術陣が粋を凝らした特殊な「透かし構造」によって、時刻の経過とともに、夜になる地域の色は、暗い色合いへと変化していく。まさに一目見ただけで地球上の昼と夜の状況を把握でき、ワールドタイマーの実用性を引き上げるとともに、この時計の個性を際立たせる。

さらに、文字盤が縁に向かって窪んでいくボンベダイヤルなど古典的なデザインは、まさに腕時計や「マイスターシュテュック」の完成期である20世紀前半のモダンタイムを思い起こさせる。

こんな画期的な時計をコレクションの第一弾に含めるところに、新コレクションにかけるモンブランの意気込みが伝わってくる。1月19日から開催されるSIHHにおいても、この時計に続く新作モデルを大いに期待したい。