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ヴィスコンティ映画を彷彿とさせる華麗なる映像美

 

物語の舞台はイタリア・ミラノにある富豪レッキ家。ロシア移民だった女主人 エンマは、イタリア語を覚え、二男一女を育て上げ、上流階級になじもうと努力していたが、居場所のない疎外感はぬぐえない。老当主の誕生日に、実権がエンマの夫タンクレディと息子エドアルドに委譲されることで一族の運命が揺れ動きはじめる。

娘は同性愛者であることをカミングアウトし、エドアルドはビジネスの厳しさを知り、失意にいた。エンマは、ありのままの自分を受け入れてくれる息子の友人 アントニオと恋に落ち、抑圧されていた情熱が解き放たれる。そして、許されない恋が招く悲劇がレッキ家を襲い、家族はあらたな道を歩みはじめるというストーリー。

主演は、『ザ・ビーチ』や『ナルニア国物語』など大作にも出演しているイギリスの実力派女優 ティルダ・スウィントン。年下の男性と恋に落ちてしまう狂おしく切ない女性の性を、ときに儚く、ときに毅然と演じた。さらに彼女は本作で主演とともにプロデュースも担当している。