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「上の世代の責任として、下を育てなければいけない」

 

1992年に設立されてから毎年1回、世界各国で各芸術分野の中でパトロンとして活躍されている方々から、各国1名ずつが選ばれてきました。ちなみに、2016年度の対象国は、ドイツ、スイス、フランス、イギリス、イタリア、スペイン、ロシア、ギリシャ、アメリカ、メキシコ、コロンビア、ブラジル、中国、韓国、香港、そして日本です。

 

 

日本における直近の歴代受賞者は、オノ・ヨーコ氏(2011年)、市川猿翁氏(2013)、小沢征爾氏(2014)、熊川哲也氏(2015年)など、錚々たる顔ぶれ。ここに、2016年度の受賞者として坂本龍一氏が加わります。

 

坂本龍一氏の受賞理由について、公式発表で以下のように綴られています。

坂本龍一氏は、日本の音楽家ですが、彼にとって才能がある若い人材を支援することは自らの活動の中心に位置付けられています。彼は、これまでに数多くのさまざまなプロジェクトを発表し、音楽や舞台芸術、絵画、その他多種多様な分野のアーティストを支援してきました。この点に関して、彼は若いミュージシャンたちとの数多くの作品を発表し、数え切れないほどのコンサートを主催し、彼らの才能を大勢の聴衆に紹介してきました。山口市文化振興財団でアーティスティック・ディレクターの職責を担う坂本龍一は、各種のワークショップで自らの才能を次世代へ受け渡す形で同地域に住む子供たちの芸術教育に貢献しています。彼は、ベルリン国際映画祭のタレント・キャンパスで世界中から集まった若い新鋭の音楽家に作曲を指導し、日本では音楽活動を通じて子供の成長を支援するなど、世界的な取り組みに携わっています。また、音楽の上演を通じて東日本大震災の被災者の心を元気付け、世界中で受け入れられる音楽家の育成とその活躍をサポートすることを目的として、東北ユースオーケストラの代表理事と監督も務めています。そのパフォーマンス活動への取り組みにより、彼は日本や世界中の人々に東日本大震災の教訓やその惨禍の記憶を伝えています。