「尾錠(美錠。読みはびじょう)」または「ピンバックル」が、腕時計のどの部位にあたるかをご存知でしょうか。これは、革ベルトの留め具に該当します。
腕時計の中で決して大きいパーツではありませんし、目立つものでもありません。むしろ時計を腕に着用している時には内側に隠れており、人目につかない部分です。
しかしながら尾錠の、薄く上品なその佇まいに心惹かれる方は少なくないでしょう。また、メーカーごとに尾錠のデザインに個性があり、さりげないながらもバリエーション豊かに楽しめるアイテムとも言えます。
とは言え近年では、利便性の高いDバックル(フォールディングバックル)が主流となりつつあります。ブランドの中には、既存モデルを尾錠からDバックルへとマイナーチェンジするところも。
そこでこの記事では、今改めて腕時計の尾錠の魅力を確認するとともに、Dバックルから尾錠へ、あるいは既存の尾錠から好みの尾錠への交換方法についてを解説いたします。